【事案の概要】
愛知県議会議員選挙に、名古屋市中村区選挙区で日本維新の会より出馬した田畑和紀が、運動員3人に対して投票を呼びかけるなどしたことへの報酬として、現金12万5000円を渡して買収した、公職選挙法違反の疑いで逮捕されたというもの。
【詳細と情状】
田畑和紀が逮捕された容疑は、4月7日から8日に、名古屋市中村区の選挙事務所で、運動員3人に対して投票を呼びかけるなどしたことへの報酬として、現金12万5000円を渡して買収した公職選挙法違反(運動員買収)についてである。愛知県議会議員選挙の投開票日は4月9日であり、逮捕容疑が事実であれば、その直前に買収したことになる。
選挙の結果は、中村区選挙区で最下位で落選。厳しい情勢を感じて必死だったと想像できる。金品で買収することは民主主義を冒涜する行為であり、決して許してはいけないことである。
実際に公職選挙法では、ウグイス嬢や手話通訳者などで事前の届け出があった場合を除いて選挙運動において、運動員に報酬を渡すことは禁止されている。これは、選挙に立候補するにあたって、基本中の基本であり、候補者であれば最も気を付けるべきことで、疑われるようなことさえしないよう注意しているのが普通である。
田畑和紀による運動員買収の手口が明らかになったが、運動員3人をウグイス嬢などの「車上運動員」として登録することで、報酬を支払っても問題がないよう装っていたという。偽装工作をおこなっていたということで、態様も悪質極まりない。
この田畑和紀のように法律を守れないのであれば立候補する資格がないことは言うまでもないだろう。
ところで、日本維新の会の不祥事一覧をご覧いただければ分かるが、公職選挙法違反や選挙妨害など、汚い手段で票を稼ぐ候補者が極めて多い。党の体質ともいえ、日本維新の会関係者による買収をはじめとする公職選挙法違反は、選挙後の風物詩にもなっている。
日本維新の会といえば、普段は、国民民主党とともに野党批判型野党として、立憲民主党を敵視し、些末なことを批判ばかりしているが、汚い手段を使っているのは、日本維新の会自身であり、批判する資格は無い、日本維新の会は民主主義を愚弄する政党である。
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