【事案の概要】
熊本県議会議員の井手順雄(自由民主党)が、タクシー運転手に暴言を吐いたことに対し、熊本簡裁が脅迫罪で罰金10万円の略式命令を出し、有罪判決を受けたというもの。
【詳細と情状】
今回罰金10万円有罪判決を受けた容疑であるが、昨年12月24日の夜、酒に酔ったタクシーに乗車した際、自分の思い通りの道を通らなかったとして、運転手に対し、「うち殺すぞ」などと発言し、脅迫したというもので、今年1月に明るみに出た後の1月6日に辞職。その後1月24日付けで略式起訴となった。
有罪判決を受けても議員は続けられるため、有罪判決が出る前に辞職したことについて、一般的には責任をとったものとして評価される事情である。しかし、井出順雄の場合は評価するに値しない。
井出順雄といえば、覚えている方も多いだろうが、タクシー運転手を脅迫する前の去年(2022年)8月に、甲子園球場で行われた夏の全国高校野球の試合の観戦中に、禁煙となっているスタンドで喫煙するなど、球場のルールを破り、飲酒・喫煙していた人物である。その際にも、当初は「飲酒はしていない」などと虚偽の説明をしていたが、認めざるを得ない状況になって一転して認めたという経緯があり、その際も議員辞職を求める市民からの声も多かったが、議員辞職せず、自民党を離党してお茶を濁していた。今回有罪となった脅迫事件は、その後に起こしたものであるから起こるべくして起きたというもので救いようがない。このように、井出順雄という人物は反省するような人間ではない。そして、離党を安易に認め、臭い物に蓋をし、甘やかして放置した自民党にも当然重大な責任がある。身内に甘い自浄作用の無い政党、それが自民党である。
最初に説明した通り、井出順雄は1月に議員を辞職したが、「議員としてやり残したことがあり、選挙で有権者の判断を仰ぎたい」として、驚いたことに4月9日投開票の熊本県議選に立候補する予定だという。やり残したことは、県民への謝罪のみであり、それには議員の身分は必要ない。選挙に立候補することは自由であるが、それ自体が恥知らずなことであり、有権者の見識も問われている。
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